プロ野球 ドラフト戦略や育成力で強いチーム

野球ボール

アメリカのMLBにしても日本のプロ野球にしても、試合に勝って最終的に優勝やワールドシリーズ制覇、日本シリーズ制覇を狙うでしょう。勝つためには監督やコーチの力も必要ですが、何といっても実際にプレーをする選手の実力が必要になります。各チームは会社として運営されているため、それぞれで経営母体などが違う仕組みです。資金力のあるチームはFAで有力選手に来てもらうために多額のお金を投入できますが、資金力のないチームは優秀な選手がいても出ていく一方になりがちでしょう。それでも常に上位にいるチームもあります。各チームに平等に与えられている制度としてドラフト制度があり、優秀なアマチュア選手を指名したり抽選で獲得できます。より良い選手が獲得できれば、強くなる可能性が高まります。

アマチュアの中から良い選手を見つける時、ドラフトの時点でいい選手を見つけるのも大事ですが将来性のある選手を見つけるのも大事です。将来性のある選手は他球団との競合を避けて獲得できるメリットがあり、また上手く育成できればチームにとって欠かせない選手に成長してくれるかもしれません。育成のうまい球団では入団後1年から2年は1軍などの試合には出さず、基礎的なトレーニングやフォームの見直しをじっくり行います。そして体ができてから2軍などで経験を積ませ、結果を残すようになれば1軍で起用しさらに飛躍していくでしょう。ドラフト前のアマチュア選手の選別の時から計画的に行っている球団は、資金力がなくても強いチーム作りが可能です。

プロ野球界で低迷 読売ジャイアンツ

ヒットを打つ

日本の国民的スポーツであるプロ野球は1934年に誕生し、今年で84周年になります。近年ではカープ女子や二刀流などの言葉も話題になっていますが、そんな長い歴史を持つプロ野球界を牽引してきた球団といえば、読売ジャイアンツでしょう。リーグ優勝45回、日本一22回、そして王貞治や長嶋茂雄など多くのスターを輩出してきた強豪チームです。

しかし、ここ数年は低迷が続いています。その原因としては、チーム全体の高齢化というものがあります。スタメン選手や投手陣は即戦力を優先するため、控え選手である若手が育たず、その結果スタメン選手や投手陣の枠が空いたときに満足行くプレーをすることができない状況を作り出しています。また、FAやトレードでは毎年大型選手ばかりを獲得し、なかなか若手が試合に出る機会をもらえないということも原因です。他のチームに比べると、レギュラーや投手陣の平均年齢が高いことがすぐにわかるでしょう。

ダイビングキャッチ

毎年結果が求められるチームであるため、常にベストのチーム編成を意識せざるを得ない状況であり、そのことでレギュラーとベンチ、さらには2軍とチーム内での戦力の格差がどんどんと広がっていき、ここ数年のチームの低迷につながってしまいました。年齢だけでなく戦力の格差により、巨人の若手と他チームの同じ年齢の若手を比べると入団時からの能力の伸び幅は他チームの方が大きいようです。

ただ、チーム内でもこの問題を解決するために思い切って若手を大幅に起用するなど、かつての強豪巨人軍を取り戻す動きを見せ始めています。